私が母をホームに入れた理由

私は大学進学を機に田舎を離れ上京しました。
大学を卒業した後も、ふるさとには帰らずに
東京で就職をしました。
その後、主人と出会い、東京で結婚もしました。
子どもが小さいうちはしょっちゅう、ふるさとに帰省し
母も子どもをかわいがってくれていましたが、
子どもが10歳になる頃から、少しずつ母が
「老いてゆく」のが感じられました。
トイレを失敗してしまったり、
お皿を洗ってもらうと、たくさんの洗い残しが
見つかったりして、以前の母とは違うんだなぁと
思うと悲しくなりました。
母も1人で暮らすことの限界を感じていたようで
どちらからともなく「そろそろ老人ホームに入ろうか。

ということになりました。
幸い、母は職業人でしたので35年間ほど
厚生年金に加入しておりました。
そのため月の年金が18万円くらいありました。
私は体を壊していて無職だったので、
母には申し訳ないと思いつつ、年金の範囲内で
入れる施設を探すことになりました。
老人ホームには色々な種類があり、
包括支援センターに相談に行ってみたのですが、
母の場合は「有料老人ホーム」がいいのではないか
ということでした。
そこでいくつかの「有料老人ホーム」に
見学に行ってみました。
やはり百聞は一見にしかずと言いますが、
その通りだと思いました。
例えば、私は「有料老人ホーム」というのは
外出するときも全員で外出しないといけないのかと
思っていました。
ところが私たちが見学に行った「有料老人ホーム」
24時間自由に外出していいと言うのです。
もちろん入退室のチェックや行き先確認などは
ありますが、基本的にはどこに行ってもいいのです。
私の母はコンサートに出かけるのが好きなのですが、
もちろんそれもOKということでした。
また入所してもすぐに皆さんに溶け込めるようにと
スタッフの方が配慮してくださって、母と気の合いそうな
人に声をかけてくださいました。
また毎日のようにサークル活動があるのですが、
どの活動に参加するか、あるいはしないかということも
自由なのです。
以上が私が母を有料老人ホームに入れた理由です。